三価クロメート処理の問題点(従来の六価クロメートとの比較)

・薬品代が高い

本文にある通り、酸化クロムへの移行は欧州が先行しています。このため、処理薬品の開発も欧州メーカーの方が進んでおり、国産の薬品も出てきていますが、まだ多くは欧州からの輸入品であるため、現状では薬品代が高価です。

・耐食性が低い

薬品メーカーや調合などにもよるようですが、一般的には六価クロムに比べ耐食性が低いです。

また、六価クロメートでは亜鉛メッキ層の上のクロメート皮膜に小傷がついた場合でもクロメート液がしみ出して皮膜が自己修復されますが、三価クロメートでは自己修復性が無いので皮膜が再生されません。

・処理液により仕上がりのばらつきが大きい

新しい技術のため薬品・処理施設といったハードの部分も、オペレーターの技量というソフトの部分も熟成されておらず、ばらつきが出やすいようです。また六価に比べPHの影響も強く出るようです。

・色調が充実していない

ただ、以前に見せてもらった工場では緑色・黒色といった色調の試作をしており、その時見た印象としては満足出来る色調でした。

 

従来の(六価)クロメートの良さは<安くて強い>という部分が大きなメリットだったのですが、三価クロメートに関しては現状ではそのどちらも及ばない状態です。

技術面・コスト面など今後三価クロメートの普及により今後徐々に解決されていく部分もあると思います。

将来的には(現状でも一部は)三価も使わない全くのクロムフリーの処理方法(ディズゴ処理など)にシフトしてゆく可能性もあるようですが、今のところ代替案としては三価クロメートへのシフトが有力なようです。